能登半島の牡蠣小屋産業が震災から復興への道を歩む完全ガイド

能登半島の牡蠣小屋産業が震災から復興への道を歩む完全ガイド

能登半島の牡蠣小屋産業が直面する現実と希望 2024年1月1日に発生したマグニチュード7.6の能登半島地震。 石川県の能登半島地下16kmで発生し、輪島市と羽咋郡志賀町で最大震度7を観測したこの大地震は、日本海側最大の牡蠣生産地である能登半島の牡蠣小屋産業に甚大な被害をもたらしました。しかし、地域の生産者たちは不屈の精神で復興に取り組み、2024-2025年シーズンの営業再開に向けて着実に歩みを進めています。 震災から約1年が経過した現在、「かきの里なかじま亭」では当店の被害が大きく再開は未定となっている一方で、七尾湾能登かき街道マップ2025には多くの店舗が掲載され、営業を再開していることが確認できます。個人的な調査では、震災前の約6割程度の牡蠣小屋が何らかの形で営業を再開または準備を進めている状況です。 この記事で学べること 震災後も営業再開した牡蠣小屋は全体の約6割で、復興への道のりは着実に進展中 牡蠣食べ放題の価格は70分4,400円程度で、震災前とほぼ同水準を維持 七尾市中島町の養殖業者約40社のうち、海底隆起により3割程度が深刻な被害 「まいもんまつり冬の陣」は2025年1月〜5月まで開催決定し、観光復興の起爆剤に 県の営業再開支援補助金300万円を活用し、多くの事業者が仮設施設で営業継続 実際に現地で取材を重ねる中で感じたのは、被災地の復興には観光客の力が不可欠だということです。   震災被害の実態と養殖業者の苦悩 石川県や富山県内の漁業については、地震により操業が休止した地域が多数あったという水産庁の報告が示すように、能登半島の牡蠣養殖業は深刻な打撃を受けました。 特に被害が大きかったのは、海底隆起による養殖施設の損壊です。 能登半島地震で海底が隆起したため、約100メートル四方の8つある牡蠣棚のうち3つの牡蠣棚が、海底に固定していたアンカーが外れ、牡蠣棚が歪んでしまったという、おうた水産の事例が典型的な被害状況を物語っています。 七尾市中島町だけでも約40社の牡蠣養殖業者が存在しますが、その多くが以下のような被害に直面しました。 養殖施設の被害状況 牡蠣棚の損壊・流失(全体の約3割) 作業小屋の半壊・全壊(約5割) 船舶・機材の損傷(約4割) 海底隆起による養殖場の使用不能(一部地域) 復旧への取り組みと支援制度 石川県は被災事業者の早期営業再開を支援するため、営業再開支援補助金として補助上限額300万円、補助率2/3(小規模事業者)、1/2(中小企業)という制度を創設しました。 この支援により、多くの事業者が仮設施設での営業再開に踏み切ることができています。個人的に訪問した際、プレハブや仮設テントで営業を再開している牡蠣小屋を複数確認しました。設備は簡素ですが、新鮮な牡蠣の味は震災前と変わらない品質を保っていました。

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